硬いものを沢山食べると顎が疲れるように、歯が多く接触するとその分歯や歯茎に負担がかかります。特に就寝時の歯ぎしり・食いしばりは知らないうちに大きな負担を歯にかけてしまいます。
ですが、噛み締める力は病による症状ではないため、根本的な解決が難しいと言われています。そういった状態は、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを使うことで緩和が期待できます。
ナイトガードは樹脂素材でできた歯を覆うマウスピースのような装置で、基本的に片顎だけに装着します。歯が接触する部分にクッションのような形でナイトガードが挟まるので、歯や顎にかかる力を緩和してくれる働きがあります。
ナイトガードの装着によって、起床時の顎の疲労感緩和・歯の破折防止・詰め物の脱離防止などのメリットがあります。
柔らかい素材でできたナイトガードです。伊丹アップル歯科では2mmの厚さのソフトタイプを基本として製作します。
手で変形できる程度の柔らかさで装着時の違和感も少ないですが、噛み締めの力が強いと破れてしまうこともあります。
ソフトタイプよりも硬い素材のナイトガードです。
硬い分耐久性はソフトタイプに勝りますが、装着時の違和感はソフトタイプより強いため、継続した装着が難しい場合もあります。
歯と歯が接触する部分が水平状にすり減っている状態がある場合、ギリギリと左右に歯ぎしりをする「グラインディング」の習慣がある可能性があります。
グラインディングは就寝時に音が出るので指摘されやすく、すり減った箇所が知覚過敏になったり、無理な動作で詰め物や被せ物が頻繁に外れるなどの症状があるため、ナイトガードで歯を保護することを推奨します。
セラミックの詰め物・被せ物は天然歯に近い見た目と機能性を持つ材料ですが、金属素材と違って強い力で割れてしまうリスクがあります。
自由診療の高額な治療になりますので、食いしばりの癖がありセラミック治療を受けられた方は、セラミックの寿命を伸ばすためにもナイトカードを推奨します。
根管治療によって歯の神経を取り除いた歯は、健康な歯に比べて脆くなり、金属製の土台を使用している場合は歯が割れるリスクが高くなります。
せっかく根管治療で残すことができた歯をダメにしないためにも、食いしばりの癖があり根管治療を行なった歯がある方にもナイトカードを推奨します。
ナイトガードの製作は歯型を取る必要があるので、治療が全て終わって歯の形が変わらない時に進めるのが最も効果的です。
予防歯科に移行する前に、歯の健康を守る役目を担えるナイトガードの製作をおすすめしています。
ナイトガードによる恩恵は、継続的な装着によって徐々に現れるものです。途中で使用を辞めてしまうとせっかくの治療が無駄になってしまいます。
ナイトガードを装着する時間やタイミングを決めて習慣づけるようにしましょう。
ソフトタイプ・ハードタイプに関わらず樹脂素材は破れてしまう素材で、長い場合でも約2年程度で破損してしまうと言われています。
歯の定期検診は虫歯の早期発見や健康増進に役立ちますので、それに併せて破損したナイトガードは定期的に再製作を行なってもらうようにしましょう。
当院では歯の治療の際に、患者様にご負担をおかけしないよう最大限の注意を払っております。注射針は極細のタイプを導入している上に、技術の向上にも努めています。
患者様にとって「治療が痛かった」という経験は、治療を中断したり、歯医者嫌いになってしまうからです。歯の健康維持には、単に悪い部分を治すだけではなく、定期的に検査と治療を継続する必要があります。
そのため、定期的に歯医者を訪れないと、口腔内の衛生状態は悪化する一方です。お口の中にすみついた数多くの虫歯菌や歯周病菌は、清掃を行わなければどんどん増殖し続け、将来的に虫歯や歯周病のリスクが高まります。
ご自身にトラブルが起こらなかったとしても、細菌は確実に蓄積されるため、間接的にご家族やパートナーに感染させてしまうことになります。
患者様が歯の治療に対して、前向きな気持ちで臨んでいただけるためにも、「治療の痛みをできる限りなくす」ことは歯科にとって重要な課題だと考えています。
実際のところ、虫歯治療の痛みを完全に無くすことは難しいのが現状です。
痛みを伴う治療には基本的に麻酔を十分に効かせることで、治療時に感じる痛みのほとんどは消失できます。実際、全く痛みがなかったと感じる患者様も大勢います。
しかし、痛みの感じ方には個人差があり、ごく僅かな痛みでも我慢できないという方もいれば、逆に痛みに強い方もいます。
そのため、感じ方に個人差がある限り、痛みをゼロにすることは難しいと言えます。それでも、歯科医療は日々進歩しており、技術や経験、使用する道具によって、治療の痛みを極力抑えることは可能です。
歯肉に麻酔を塗ることで、表面の感覚を麻痺させるものです。
歯に麻酔を効かせるためには、浸潤麻酔や伝達麻酔といった注射が必要ですが、事前に表面麻酔を施すことによって、注射針を刺す痛みを緩和させます。
「麻酔注射が痛いから歯医者が嫌い」という方も多いかと思いますが、表面麻酔を塗布することで、「いつ注射されたかわからなかった」「全然痛くない」といった嬉しいお声をいただくこともあります。
表面麻酔の使用よって、注射の痛みを大幅に減らせる場合がほとんどですが、更に注射針も極細タイプを使用しています。
使用する注射針は、世界一細いとも言われている、直径が僅か0.2mmのものです。
0.2mmというのは髪の毛の太さとほぼ同じであり、注射による痛みをかなり軽減できます。
表面麻酔、極細の注射針に加えて、更に痛みを軽減させるためのテクニックも使用します。 可動性粘膜という、痛点の少ない部分に、ゆっくりと時間をかけて注射することで痛みを緩和させます。
このテクニックを磨くために、私達アップル歯科クリニックの歯科医師は、診療時間後にスタッフ間で練習を行い、一人でも多くの方から「痛くなかった!」という声を頂くために研鑽を積んでいます。
嘔吐反射とは、歯科治療を行う際、口の中に器具をいれると吐き気を催し、えずいてしまう反射のことです。
嘔吐反射が起こる原因のほとんどは、過去の歯科治療に対するトラウマや緊張といった、心理的なものが原因であることが多いです。
そのため、嘔吐反射そのものを治療することは難しいのが現実です。 嘔吐反射を根本から治すことは困難ですが、反射が起こらないよう、工夫を行うことで、症状を緩和できる可能性はあります。
もしも、ご自身に嘔吐反射がある場合は、治療前に必ずスタッフにお伝え下さい。嘔吐反射に配慮しながら治療を進めることができます。
また、気を紛らわせるために、音楽プレイヤーなどをご利用いただいてもかまいません。 出来る限りリラックスして治療が進められるよう、一緒に頑張りましょう。
当院では、歯の食いしばりや歯ぎしりによる、歯への負担を軽減するための治療として、咬筋ボトックス治療を自由診療メニューとして提供しています。
睡眠中などに、無意識下で行ってしまう歯ぎしりや食いしばりは、驚くことに500〜1,000kgほどの荷重が顎の骨にかかっていることをご存知でしょうか。
噛む力は咬筋と呼ばれる顔の筋肉によって生み出されますが、手足の筋力トレーニングと同様に、 強い食いしばりや歯ぎしりが続くことで鍛えられ、どんどん肥大化します。
咬筋が肥大化するにつれて、咬合力も高まり、歯や歯茎だけでなく顎にかかる負担も大きくなります。
噛む力から歯を守るために、歯科治療で、歯ぎしりや食いしばりによるダメージを軽減させることをおすすめします。
例えばマウスピースで歯を保護する方法や、歯列矯正によって歯並びを整えて、歯にかかる負荷をうまく分散させたり、ボトックス注射によって筋肉のこわばりを緩和させる方法があります。
ボトックス注射といえば、小顔効果やエラ張りの改善などにも用いられており、美容外科の施術をイメージされるかもしれませんが、歯医者でも治療目的で使用されています。
そもそもボトックス治療とは、ボツリヌス菌が作り出す、ボツリヌストキシンという毒素を筋肉に注射することで、緊張した筋肉を麻痺させる効果があります。
美容外科ではボトックスを注入することで、発達した咬筋を緩めることで顔を小さく見せることを目的としていますが、歯科のボトックス治療は咬筋によって生じる過度な咬合力を弱め、歯や顎を守ることを目的としています。
また、ボトックスはまぶたや顔の痙攣などの治療にも用いられており、美容でも医療でも活躍している薬剤です。
上記で説明したように、咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療を行うことで、緊張した咬筋を緩ませる効果が期待できます。
患者様からは「小顔やエラ張りにも効くの?」と質問をいただくことがありますが、 歯科医院で行う咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療は、歯や歯茎を守るための施術であり、美容効果をお約束するものではありません。
そのため、審美目的のボトックスを希望されるのであれば、美容外科や皮膚科にご相談いただくことをおすすめします。
ボトックスの注入によって、緊張で凝り固まった筋肉が緩和され、その結果、以前よりも顔が小さくなったという事例もありますが、それは副次的効果です。
歯科で行う咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療は、あくまで食いしばりや歯ぎしりを改善したい方にご利用いただければと思います。
ボトックス注入後、4日〜2週間前後で効果が見られることが多く、その後3〜4ヶ月ほど効果が持続します。
咬筋ボトックス治療は、厚生労働省認可の薬剤を用いるため、安全性の高い施術ではありますが、 価格的に胎児への影響が無いことは証明されていないため、妊娠中の方(妊娠する予定がある方も含めて)や授乳中の方はご利用をお控えください。
また、もともとボツリヌストキシンにアレルギーをお持ちの方も同様です。年齢制限もありませんが、18歳に満たない方にもおすすめしておりません。
咬筋ボトックス治療を行う前に、カウンセリングにて歯科医師と相談し、施術が可能であるかどうかを判断します。
歯科で行う咬筋ボトックスは治療を目的としている施術ではありますが、保険診療の対象とはならないため、自由診療となります。
ボトックス治療は、保険診療のイメージをお持ちである方もおられますので、ご注意ください。
咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療
片顎1CCずつ、両顎2CC
※保険適用なし
1回の施術費用 30,000円(税込33,000円)咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療は、お顔の咬筋にボトックス注射を打つ施術であるため、 怖い、痛みが気になるという方は多いですが、チクッとした痛みを感じる程度であることが多いです。
痛みの感覚には個人差があるため、痛みを全く感じないとは言えませんが、施術を行う歯科医師は 極細の注射針を使用したり、痛みをできる限り軽減できるよう注意を払いますのでご安心ください。
冒頭で、就寝中の食いしばりや歯ぎしりの咬合力について触れましたが、歯に負荷をかけ続けること、歯が割れることも珍しくありません。程度にもよりますが、接着処理で対処できることもあれば、抜歯となってしまうこともあります。
歯を失ってしまうと、欠損補綴という治療が必要となります。
歯を壊してしまう前に、食いしばりや歯ぎしりの癖がある方はご相談ください。
歯は石や骨のように硬いため想像がしにくいですが、他の臓器と同じように歯の中には血管や神経が通っており、歯は生きた器官だと言えます。
よくある虫歯の症状として「ズキズキと痛む」「痛みで眠れない」というような症状が想像しやすいと思いますが、これはまさに虫歯が歯の神経にまでおよび、痛みを感じている状態です。
虫歯によって歯の神経が大きなダメージを受けてしまっていた場合は、歯の神経を取り除く必要があります。この治療を「根管治療・歯の根の治療」と言います。
歯の神経を取り除く治療と聞いて、抵抗感を覚えるかもしれません。しかし、神経にまで到達した虫歯は放置してしまうと激しい痛みが出たり、放置した結果として抜歯せざるを得ない状態になることもあります。
歯の神経を残した方が歯の寿命にとって良いのは間違いありませんが、激しく痛むような場合は根管治療を行う他に術がないことも多いです。
神経が無い状態であっても、歯がそのままの状態でお口に残っていることはとても重要です。歯にとって最悪の抜歯を回避するためにも、根管治療が必要と診断された時に根管治療を行なって、歯を残す選択をするのをお勧めします。
歯の神経が痛む時は「何もしていない状態で歯が痛い」「噛み合わせたり食べた時に痛む」といった症状がある場合が多いです。
実際に根管治療が必要かどうかを歯科医師が診断してから治療を開始します。
麻酔をして歯の神経を取り除く抜髄を行います。
歯の神経は細長い「ファイル」という器具を使って取り除いていきます。神経が取り除かれた根管は、殺菌・洗浄を行い綺麗な状態にします。
綺麗になった根管に詰め物をしていきます。生体親和性の高いゴムに近い素材で、根管内を緊密に封鎖します。
封鎖した後は、レントゲン撮影によって正確に封鎖されたどうかを確認します。
根の治療が終わると歯の被せ物が必要になりますが、その土台となる部分を作る必要があります。
歯の根っこから突出するような形で歯の土台(コア)を作り、型取りをして被せ物を作成します。
出来上がった被せ物を装着します。保険診療では歯の部位によって異なりますが、銀歯の被せ物・前装冠・CAD/CAM冠の被せ物が使用できます。
根管治療は1度の治療では終わらない期間の長い治療で、およそ1〜2ヶ月かけて行われることが多いです。
治療の途中で痛みや違和感が無くなることも多いですが、最後までしっかり治療しないと症状が再発したり、別の症状を引き起こす場合もあります。
虫歯が歯の神経に到達していた場合でも、神経が生きている状態であれば残すことができる場合があり、MTAセメントを使った歯髄温存療法によってそれが可能となります。
神経まで到達した虫歯を取り除くと、神経が露出した状態になります。この露出した部分をMTAセメントと呼ばれる素材で覆うことで神経の機能を維持できる可能性があります。
神経が露出した歯(出血があるため神経が生きているとわかる)
保険診療で行われる根管治療は、保険点数や使用できる器具の都合上、最良の治療とは言えないのが現状です。ですが、より精度の高い治療を求める患者様が多いのも事実です。当院では自由診療にて精密根管治療を受けることが可能です。
暗く見えにくい根管内を明るく拡大して観察できるマイクロスコープや、治療部位の感染を防ぐラバーダム防湿・複雑な形の根管にも対応できるニッケルチタンファイル(根管を綺麗にする器具)の使用などにより、精度の高い根管治療を実現します。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
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