虫歯が進行し、歯髄という歯の神経まで達すると、抜髄という神経を取る処置が必要となります。しかし、歯は神経を取ると、虫歯になっても気づかなかったり、破折の原因となることもあり、歯を失うリスクが高くなります。
そのため、歯科医師はできるだけ虫歯がこの神経に近づく前に取り除くことを考えます。それでも、神経に達してしまったり、神経の近くまで虫歯が来た場合は、その虫歯を取り除くことで神経も除去しなければなりません。しかし、そのような状態でも、状況がよければ神経を残せる方法が1つだけあります。
それが歯髄温存療法という治療法で、当院では主にMTAセメントという特殊なセメントを使って、一部感染した神経や露髄(歯を削ることで一部神経が露出すること)した歯を、抜髄せずに治療できることがあります。
虫歯の検知液を使い、感染している歯質を確認します。
虫歯に感染した歯質を丁寧に削って除去します。
歯髄の生活反応を確認し、感染している場合一部を除去します。
歯髄を残したままMTAセメントで被覆します。
削った部分にレジンの仮蓋をします。
最終の詰め物・被せ物作成し、セットします。
上記治療の内容 | MTAセメントを使った歯髄温存 |
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期間・回数 | 2ヶ月・4回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療:MTAセメントによる歯髄温存療法50,000円+セラミックアンレー60,000円 総額 110,000円(税込121,000円) |
リスク・副作用 |
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歯髄温存療法は、万能な治療ではありません。MTAセメントを使って、生活反応を保ったまま歯髄を温存出来る状態というのは、虫歯が進行していく中で、限られた期間に発見・治療できる場合にのみ適応できます。
そのため、自発痛といって、常に痛みを感じている状態の場合などは、この歯髄温存療法を使った治療ができない場合が多いです。
また、歯髄温存療法が可能かどうかは、実際に虫歯を削って歯髄を確認してみるまでわかりません。そのため、歯を削った上で神経への感染が進んでいる場合は、そのまま抜髄(神経を取る処置)が必要となります。
例え歯髄温存療法ができた場合でも、治療後に神経の生活反応を確認する段階で、失活(神経が死んでいる状態)している場合もあります。また、その時点では神経が生きていても、数カ月後・数年後に突然神経が失活することもあります。
これらは、予め治療時説明しますが、同意頂いた上で治療に臨む必要があります。
歯髄温存を希望され、歯を削った後に歯髄温存ができないと判断した場合や、歯髄温存療法をしたけど神経が失活した場合などは、より成功率の高い精密根管治療を差額で受診頂くこともできます。
歯髄温存療法をする前であれば、そのまま保険診療の根管治療を行うことも可能です。
「削ってみなければわからない」と言われると、ご不安になられるかもしれませんが、歯の神経を残すということは、とても重要なことです。神経を残せる可能性があるのなら、私達歯科医師は全力で歯髄温存の治療にあたらせていただきます。
神経を残せる可能性がある場合、ご相談の上ご検討ください。
虫歯ができたけど神経は取りたくない、何とか神経を残したいという思いがありましたら、一度ご相談にお越しください。
あなたの歯の神経を残せる可能性があるかどうか、検査の上ご相談させていただきます。
神経を取る処置を行うということは、それだけ歯の歯質は奪われるということです。そして、失活歯(神経を失った歯)が起因して歯を失うことがあるというのは、紛れもない事実です。
虫歯治療時、できれば神経を残したいというご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
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休診日
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