口臭が気になるという理由で、歯科医院を受診される方は少なくありません。その中でも、「朝起きた時に口臭が強い気がする」というお悩みで来院される方も一定数おられます。一般的に、起床時に感じる口臭は病気や症状ではなく、誰にも起こる生理的なものです。
しかし、起床時の口臭は寝る前の習慣やセルフケアの方法によって、起きた時により強い口臭が現れてしまう可能性があるのも事実です。朝起きた時の口臭が気になるという方は、歯科医院でお口の中を検査をして口臭の原因について探ってみたり、就寝前のセルフケアや習慣を見直してみるとよいかもしれません。
そもそも、口臭はどのような仕組みで発生するのでしょうか。基本的に口臭の原因はお口の中にあるとされており、イヤな臭いの原因になるのは口腔内に住む細菌が生み出す「
口臭が強いということは、細菌が多くのガスを生み出しているということになるため、歯磨きで細菌を減らせていない可能性が考えられます。汚れの放置の他、知らず知らずのうちに歯周病・虫歯などが進行している場合もありますので、一度お近くの歯医者で診察してもらうことをお勧めいたします。
アップル歯科伊丹駅前 歯科医師
口臭は一般的に生理的口臭と病的口臭の2種類と、食べ物などによる一時的な口臭に分ける事ができます。その中でも、朝起きた時に臭う口臭は「起床時口臭」と呼ばれる生理的口臭に該当し、誰しもが持つ自然なものなので過度に気にしすぎる必要はありません。一方で、朝の口臭が強くなってしまう習慣や身体の状態・病的な口臭の原因もいくつかあるので、この記事を読んで自分の生活習慣と照らし合わせ、口臭改善の参考にしてみてください。
口臭が発生する原因は、生理的口臭・病的口臭・飲食物による口臭の3つに分類できます。その中でも起床時に口臭が強くなる事は生理的口臭にとされており、誰にも起こる口臭です。他の生理的口臭としては、空腹時、緊張時、疲労時などにも口臭が強まるとされており、唾液分泌量の減少や口腔内の乾燥が関わっているとされています。
起床時口臭も同様に就寝中の唾液量の減少や乾燥が原因で起こる事がありますが、「寝る前にしっかり歯磨きをしたのに」口臭が強いと感じてしまい、原因が何なのか分からないと感じる方が多いようです。
まず、最も可能性が高い口臭の原因として、お口の中の磨き残しがある場合、就寝時に細菌が活動することで起床時の口臭が強くなります。どれだけ丁寧な歯磨きを行なっていたとしても、磨き残しは一定数あるため、数ヶ月程度で歯石などの汚れが定着しています。
不十分な歯磨きや歯ブラシの良くない扱い方をしている場合、歯並びが悪く奥まった場所が多い場合、歯科医院での定期的な清掃にあまり行っていない場合は、磨き残しによる汚れで口臭が強くなってしまっている可能性が高いです。
虫歯や歯周病は特有の臭いを持っており、進行を放置しているとそれだけで臭いの原因になります。当然、虫歯や歯周病は日々のブラッシングだけで治していくことは困難であり、放置すれば放置するほど重症になり元に戻らなくなる、不可逆な病です。症状の疑いがある場合は、すぐに歯科医院を受診するようにしましょう。
また、銀歯や樹脂素材の詰め物は経年劣化や形の不適合によって隙間を作りやすいです。そのため、知らず知らずのうちに汚れが溜まったり虫歯を発生させることで、ニオイの原因になる場合があります。
病気などによる原因ではなく、就寝前の喫煙や寝酒・就寝前の晩酌などの生活習慣は朝起きた時の口臭を強くしてしまいます。タバコはニコチンなどの成分やタバコが持つ臭いによる影響、飲酒はアルコールの利尿作用や唾液腺への働きが口臭の原因になるとされています。
タバコ・お酒以外でも、臭いの強い食品(ニンニクなど)は口臭の直接的な原因になるほか、ニンニク、ニラなどのネギ類・カレーなどのスパイス類・アルコール類は、その臭い成分が消化・吸収された後、血液に乗って全身を巡り、肺から呼気として排出されるため、体の中から直接的な口臭の原因となります。
起床時だけではなく、口臭は口腔内が乾燥して唾液の量が減った際に起こりやすくなります。特に就寝時は発汗などで無自覚に水分を失いやすいほか、いびきや鼻詰まりによって口呼吸になってしまっている場合、より一層お口が乾きやすくなり、朝起きた時の口臭の原因につながります。
口腔内の乾燥は就寝中の寝室の湿度にも影響されるため、空気が乾燥しやすい冬場はより注意が必要になります。
起床時の口臭で悩まれる方のほとんどはお口の中が原因である場合が多いですが、ごく稀にお口以外に原因がある可能性があります。例えば、逆流性食道炎のような持病がある場合、胃の中の内容物や胃液が就寝中に食道に上がることで口臭の原因になることがあります。糖尿病なども原因になるほか、肝硬変といった肝疾患では、特有の臭い(ジメチルサルファイド)が強くなる傾向があるなど、症状によって発生する臭いの種類が違う事が知られている(※1)ため、歯科だけではなく全身の包括的な治療が必要になります。
一概にお口以外の原因で口臭が強くなっているとすぐに断定はできないため、虫歯や歯周病以外で消化器系や全身疾患の持病がある場合は、適切な医療機関を受診して症状を改善していくことも重要です。
これらのような口臭の原因はあるものの、生きている限り臭いが全くしないということはありませんので、朝起きた時に口臭がするのは自然なことです。しかし、過度な口臭が無いにも関わらず「口臭が強く悩んでいる」という相談を受ける事があります。このような症状は「自臭症」と呼ばれ、強い口臭や体臭があると思い込んでしまう症状です。
自臭症は、ご自身の中で臭いに対する思い込みが先行してしまっている事が多いので、信頼のおける適切な医療機関(歯科医院や心療内科など)で検査を受け、他人から臭くないという客観的な評価をもらうことや、気持ちのリラックスできる環境づくりが改善につながります。
参考文献※1)全身(内科)疾患と臭気物質 (1)糖尿病:アセトン、その他のケトン体 (2)腎不全:アンモニア、ジメチルアミン、トリメチルアミン (3)肝疾患:ジメチルサルファイド、C2-C5脂肪酸、酪酸 (4)肺ガン:アセトン、2-ブタノン、n-プロパノール、アニリン、トルイジン (5)上気道・中咽頭癌:C2-C8有機酸 (6)トリメチルアミン尿症:トリメチルアミン
朝起きた時の口臭を改善したいと思う人は多いですが、起床時口臭は生理的口臭の1つであるため、多くの改善策を講じたとしてもまったく臭わなくなることはありません。最終的に、朝に他人から気にされることがない程度の口臭を目指すのが望ましいと言えます。
改善としては、朝起きた時の口臭がない人がやっている習慣に目が行きがちですが、歯医者や医療機関などで行う治療も重要です。ご自身が取り組めていないものが無いか、参考にしてみてください。
歯磨きでは主に歯の汚れ、歯間の汚れの除去ができますが、舌の汚れ(
一般的な歯ブラシで舌を擦ると傷つけてしまうので、舌磨きをする場合は専用の舌ブラシで、やさしく前へ掻き出すように行いましょう。
就寝前の飲食・特にタバコやアルコール類は口臭に対して強い影響を与える事が知られています。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる効果があり、歯周病の進行を促進してしまうほか、直接的な臭いの元になります。アルコールには利尿効果があり身体の脱水が促されるほか、唾液の分泌を減少させる効果がある事も知られており、起床時に口臭が強くなる原因を多く作ってしまいます。同様にカフェインにも利尿作用があるため、就寝前の摂取は注意が必要です。
タバコ・お酒に含まれる成分による作用は、たとえ摂取後に歯磨きをして就寝したとしても引き起こされてしまいます。基本的に就寝の2〜3時間前はお水以外摂取しないようにして、寝ている間の細菌増殖や口腔内の乾燥を予防する事が、起きた時の口臭改善につながります。
丁寧に歯磨きをしていて、就寝前の飲食もしていない人でも一定数磨き残しがあり、歯の間などに歯垢や歯石が溜まっていきます。溜まってしまった歯石はセルフケアで取り除くのは難しく口臭の原因になるほか、より口臭を強くする歯周病の進行を進めてしまいます。
当院では3〜4ヶ月に一度の定期検診(歯石取り)を推奨しており、歯周病治療の専門的なトレーニングを積んだ歯科衛生士によるクリーニングを受ける事ができます。虫歯や歯周病治療後のメインテナンス(定期検診)は保険診療で受ける事ができるため、口臭改善のほかに健康維持の効果も期待できる、歯科医院が最もおすすめする口臭の改善方法です。
口呼吸は口腔内の乾燥を直接促進させてしまうため、就寝時は鼻呼吸になっていることが理想的です。ですが、いびきなどの習慣と同じく口呼吸はそう簡単に変えることのできない習慣でもあるため、複数の方法でアプローチをしていく必要があります。
すぐに行える方法としては、上顎の上部に舌の先端が当たる位置が舌の定位置になるように、いつもの舌の位置(舌位)を改善するトレーニングをしたり、寝室の空気が乾燥しないように加湿することも一時的には有効です。鼻詰まりが原因で口呼吸になっている場合は耳鼻咽喉科を受診して鼻詰まりを改善する治療を受けることも考慮しましょう。
糖尿病や消化器系疾患・肝疾患がある場合、他の改善方法を試みても口臭が治らない事があります。そういう場合は全身疾患の治療を進める事が口臭改善の第一歩になる場合があります。
疾患によるQOLの低い生活は、慢性的なストレスも生み出しやすく、ストレスは口腔内の乾燥を促してしまいます。健康に配慮した生活に向けて取り組みながらストレスを減らしていくことで、口臭改善の足がかりにすることができます。ご自身の症状に合わせて適切なクリニックを受診するようにしましょう。
生理的口臭の中でも起床時口臭は臭いが強く、原因も分からずに悩んでしまう人も多いです。また、口臭の問題は虫歯などに比べると軽い問題だと思って歯科医院への相談もしづらいと感じてしまうかもしれません。当院では口臭に対するお悩みの受診も広く受け付けているほか、虫歯や歯周病などが口臭の原因になっている場合も多くあるため、一度受診してご自身のお口の中について理解を深めてみることをお勧めしています。
歯や歯茎の症状だけでなく、口臭の改善も健康的で自分に自信の持てる生活の助けになります。口臭に関するお悩みがある方は、ぜひ一度当院にお越しください。
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この記事の編集・責任者は歯科医師の内藤詩です。
歯科医師 内藤 詩

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