歯医者では歯のお悩みはもちろん、お口全体に関わる歯以外のお悩みも広く受け付けております。その中でも、歯並びに関わるお悩みの一つとして「
上唇小帯とは、上唇の裏側・ちょうど真ん中あたりについているひだ状の組織のことを言います。これは、上唇の動きをサポートしたり、歯茎と上唇を繋ぐことで安定した構造を実現する機能を持っています。
上唇小帯は必要なものではありますが、場合によっては見た目や機能の妨げになる場合があります。最も多い相談としては、上唇小帯が原因となるすきっ歯(歯並びのお悩み)が挙げられます。
上唇小帯は本来歯茎の低い位置で唇と繋がっていますが、人によっては歯の根本付近の高い位置で繋がっている場合があります。この状態は「上唇小帯付着異常」と言い、上唇小帯が妨げになってすきっ歯(正中離開)になってしまうことがあります。
すきっ歯そのものは健康を害することは少ないですが、見た目への影響が大きいため相談に来られる方も多いです。
アップル歯科伊丹駅前 歯科医師
歯並びに関するお悩みのでw唇小帯が原因になるということは、大抵の方はご存じありません。そのため、「このままではすきっ歯になるので上唇小帯を切除しましょう。」というご提案をすると、多くの方が驚かれます。
この記事では上唇小帯について、歯並びとの関わりや改善方法について、詳しくご紹介いたします。
上唇小帯は乳幼児の間、歯の近くに付着していて成長とともに縮小していきます。ですが、何らかの理由により上唇小帯の位置が歯の近くにあるまま成長してしまうと、上唇小帯付着異常になります。
男女比で見ると男の子に症状が出やすいとされており、遺伝的に付着異常が見られる場合もありますが、乳児期は多くの場合で歯の近くか口蓋方向(口の上)に向かっているとされています。(※1)
参考文献※1)
上唇小帯が通常よりも高い位置に付着していると、他の人と比較して上唇小帯が伸びている状態が長く続きます。上唇小帯は柔らかい組織なので、スポーツでの接触や転倒などの外傷によって切れる可能性もあります。
外傷によって切れた後は自然に治ることも多いですが、あらかじめ手術で切る場合と違って想定しない切れ方をしたり、出血や痛み・感染症の可能性などが高くなるため、付着異常が強い場合は事前の治療をお勧めする場合があります。
上唇小帯が歯と歯の間に入り込むことで隙間が開き、すきっ歯(正中離開)になりやすくなります。すきっ歯は健康面での悪影響は少ない歯並びではありますが、口元の見えやすい位置にできるのでとても目立ちます。
上唇小帯によるすきっ歯を治す場合は、外科的処置と歯並び矯正の2つの治療が必要になります。
上唇小帯によって歯間が大きく空いていると、歯の間にある歯茎(歯間乳頭)のトラブルも目立つようになります。例えば、歯磨きの際に強くブラッシングして強く傷つけてしまったり、かみ合う反対の歯で傷つける可能性もあります。特に、歯磨きが上達する前のお子様はブラッシングで傷つけてしまいがちです。
よく傷つけることで炎症を頻繁に起こすと、出血や歯茎の退縮が起こるリスクも高まります。
上唇小帯による隙間が大きくなると、他の人より食品が詰まりやすくなったり汚れが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯間乳頭を傷つけてしまった場合は、痛みが出ることも多いためしっかりとした歯磨きができないことも考えられます。
上唇小帯の異常は比較的幼い時期から見られるものです。症状が顕著に現れていて、今後の歯並びや生活への影響が大きいと歯科医師が判断した場合は手術をお勧めすることもあります。
ただし、上唇小帯は成長の過程で正常な位置に下がっていくことも多いため、過度の症状が現れていない場合は経過観察とすることも多いです。
およその目安として、永久歯が生えそろう12歳ごろまでに上唇小帯に改善の傾向が無い場合、外科的な処置をすることを考えるべきでしょう。
上唇小帯付着異常が認められた場合は、外科手術をして上唇小帯を切ることで改善が見込める場合があります。この治療のことを「口唇小帯形成術」と言い、保険診療で治療をすることができます。
外科手術ではありますが、入院等の必要はなく他の診療と同じ形で受けることができます。ただし、止血・縫合が必要な場合もあるため、血が止まりにくいといった症状がある場合は注意が必要です。
上唇小帯付着異常を治療した後、すきっ歯が自然に戻るわけではありません。治療法としては、最も自然で健康的な歯並び矯正のほか、樹脂素材やセラミックで歯の見た目を整える補綴治療(詰め物・被せ物)もあります。
上唇小帯の手術は保険診療で受けられますが、矯正治療・すきっ歯を治療するための補綴治療は自由診療になるため保険が適用されません。矯正治療は症状によって半年〜2年程度かかり、補綴治療も1〜2ヶ月程度は期間が必要なため、手術だけで見た目が大きく改善されるわけではないことを理解したうえで治療を進めましょう。
歯にワイヤーと器具を付けて引っ張ることで歯並びを整える一般的な矯正方法です。すきっ歯を含め全体的な歯並び矯正に向いています。
重度の症例にも対応できますが、器具を歯の表面に付けるため、目立ってしまうというデメリットがあります。
透明なマウスピースを装着して、少しずつ歯を動かしていく矯正治療です。当院ではインビザラインを取り扱っていますが、患者様の症例に合わせて最適なプランを選んでいくことができます。
透明で目立ちにくく取り外しも可能ですが、装着時間などをしっかり守らなければ適切に歯が動かない場合があります。
ダイレクトボンディングは色調豊かな樹脂素材を歯の隙間に盛り付けて隙間を埋めることですきっ歯を改善できる治療法です。
治療の当日に治療が完了するため最も早く見た目は改善できますが、樹脂素材は経年劣化で変色したり、外れるリスクがあります。
ラミネートベニアは、薄いセラミックを歯の表面に貼り付けることで歯の形と隙間を改善できる治療方法です。ダイレクトボンディングよりも天然歯に近い美しい見た目を実現できます。
ダイレクトボンディングど同様に外れたり割れたりするリスクがあります。
上唇小帯に関するお悩みは、歯並びに関するお悩みを併せ持っていることが多いです。当院では矯正治療について詳しく知りたいと考えている方のために、無料の矯正相談を実施しています。
上唇小帯に異常があるかどうかや改善方法はもちろん、上唇小帯を改善した後の矯正治療の方法や費用・期間などを詳しくお伝えいたします。
その場で矯正をするかどうかの判断をする必要はありませんので、お気軽にご相談ください。
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