当院では歯石取りを3ヶ月に1度を目安に行うことを推奨しています。
歯石は、歯垢が2〜3日で石灰化し硬くなってできてしまうため、歯磨きが苦手な部分に歯石が付着し、3ヶ月もあれば歯肉に影響し始めることが考えられるためです。
歯石がたまったお口はあらゆる細菌にとって、住み心地がよく、放って置くと虫歯や歯周病といった感染症を進行させるだけでなく、 強力なガスを発生させるため、強烈な口臭の原因になります。今回の記事では、なぜ歯医者で歯石取りをする必要があるのか?
歯石取りの頻度を下げるとお口にどのような影響を及ぼすのかを詳しく解説したいと思います。
歯垢はブラッシングで除去可能ですが、完全に取り切ることは難しく、 約6割程度しか除去できないとも言われています。
特に、歯の隙間や歯周ポケットに入り込んだ歯垢はセルフケアだけでは除去しきれず、歯石となってしまいます。
歯石はザラザラした表面を持ち、新たな歯垢が付着しやすくなるため、更に歯石ができやすく、虫歯や歯周病菌の温床となります。
歯医者の処置では、セルフケアで除去しきれなかった歯垢や歯石を除去し、虫歯や歯周病を予防します。
お口の健康維持のために、歯医者での歯石取りは欠かせないものといえるでしょう。
定期検診の大切さについて
歯医者で行う歯石取りの基本となる予防処置です。スケーラーという専用の器具を使用して、歯や歯肉を傷つけないよう、歯に付着した歯石のみを除去します。
中には、ピンセットや市販のスケーラーを用いて、ご自身で歯石を落としている方もいらっしゃるようですが、この行為は非常に危険です。
歯石を取るスケーラーというのは、特殊な形をした刃物です。その刃物を、自身の手探りで歯にあててしまうと、歯茎を切ってしまったり、歯の一番外の組織「エナメル質」を傷つけてしまうこともあるためです。
歯肉縁上の歯石をスケーリングで除去し、仕上げとして行う処置がルートプレーニングです。
ルートプレーニングでは、スケーリングと併せて歯肉縁下である歯根の歯石や歯垢などの汚れを清掃します。
ルートプレーニングを行うことで歯の根っこの表面をツルツルに仕上げ、細菌が付着にしくいようにします。
スケーリングやルートプレーニングだけでは除去できないほど、歯周ポケットの奥深くまで歯石等の汚れが入り込んでいる場合に行う外科処置です。
歯肉を切開して歯根に付着した汚れを徹底的に除去し、歯肉を戻して縫合します。
歯肉を切開するため侵襲は大きくなりますが、治療維持は麻酔を効かせますので強い痛みを感じることはほとんどありません。
歯石がお口の中にたまると、あらゆる細菌の温床となるので、歯石取りを定期的に行うことで虫歯や歯周病はもちろん、風邪などの病気の予防にも寄与します。
お口の中には数百種類の細菌が生息しているといわれているほどで、これは便と同じくらいの細菌数だといわれています。
お口の中には虫歯菌や歯周病菌といった、歯や歯茎に悪影響を及ぼす細菌はもちろん、全身疾患の原因菌や関連菌も含まれています。
定期的に歯科医院に通い、歯石や歯垢等の汚れを除去し、お口の中を清潔に保つことは全身の健康維持にも繋がります。
歯石取りの頻度が低い方の中には、歯石を気にしたことがない、虫歯になっていなければ問題ない、とお考えの方がおられます。
しかし、口元は意外と周囲から見られているもので、歯石による歯の黄ばみはとても目立ちます。
どれだけ身なりに配慮していたとしても、歯が黄色いことで不潔でマイナスなイメージを持たれたり、口臭として影響が現れることもあります。
しかし実際は、歯磨きも定期検診もばっちり出来ている!と自負している患者様は少数派です。
下記の意識調査(※1)では、オーラルケアに自信がない人が6割という結果もでていることから、 多くの方が歯垢や歯石を除去できていません。つまり、歯石取りの必要がある人が多数を占めるということなります。
※1)普段の生活で行っているオーラルケアに自信がない人は6割以上となり、オーラルケアへの意識が高まる一方で、正しいオーラルケアが浸透していない実態が浮き彫りとなる結果に。
歯並びの状態にもよりますが、歯ブラシの毛先が汚れに届きにくい場合は、汚れや歯垢がたまりやすいため、歯石もたまりやすい傾向があります。
対策として歯石取りの頻度を上げることも一つの方法ではありますが、場合によっては歯並びを改善することが根本的な解決につながるかと思われます。
特に、歯と歯が重なっている場合はデンタルフロスや歯間ブラシを併用したとしても、完全に汚れを除去するのはかなり難しくなります。
歯並び矯正は、歯の見た目を改善することに加えて、歯の健康維持を目的に行われるものです。
歯科でのクリーニングは、歯石除去だけでなく、歯垢の付着を防ぐ処置やフッ素を塗布することで、虫歯菌の活動を抑制し、歯を強化できるため虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
また、歯石を減らすことは有害な菌の増加を抑え、風邪や病気の予防につながります。
毎日のセルフケアと併せて、3ヶ月に1度のクリーニングを継続し、お口の中を清潔に保つことで数年後・数十年後の口腔内の環境が変わります。
このように歯科での歯石取りは、健康面に寄与するだけでなく、結果的に医療費や治療に費やす時間を抑えることにもなり、メリットが大きいものといえるでしょう。
一般的に歯石取りの頻度は3ヶ月に1度が目安ではありますが、お口の状態にもよりますので、かかりつけの歯科医師と相談して、あなたにピッタリの通院頻度を見つけて下さい。
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