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虫歯とは、お口の中に生息する虫歯菌が、歯を溶かす病気です。
虫歯菌は正式名称で「ストレプトコッカス・ミュータンス(ミュータンス菌)」と言い、ほとんどの日本人が感染していると考えられます。
代表的な感染経路としては、母子感染だと言われており、親が口にした食器を子供に共有することで感染するパターンが多いようです。
一度虫歯菌に感染してしまうと、お口の中から完全に除去することは非常に難しいため、常在菌として捉えて、お口のメインテナンスを継続しなければなりません。虫歯菌を全て殺すのは困難ですが、口腔清掃によって菌の量を減らすことはできます。
菌の量を減らし続けることは、虫歯リスクを大幅に下げることに繋がりますが、それでも可能性はゼロではありません。少しでも虫歯菌がお口の中にいる限り、リスクは常につきまとうのです。
そのため、定期的に歯科でお口の中をチェックし、虫歯の早期発見・早期治療を心がけましょう。
虫歯が発生するのは、「歯質の強さ」「糖質の量」「虫歯菌の量」の3つが 深く関わっています。
この3要素が重なっている時間が長いほど、虫歯が発生する可能性が高くなります。
つまり、歯質を強くし、虫歯菌と糖質の量をコントロールすることで虫歯リスクを下げることが可能です。
生まれつき歯質が強い方とそうでない方がいますが、後天的に強くすることも可能です。
代表的な方法としてはフッ素の塗布です。日頃からフッ素を多く含んだ歯磨き粉を使用したり、歯科でフッ素塗布を行うことで歯質を強化できます。
また、ビタミンAを多く含んだ食べ物を摂取することも有効です。
虫歯菌の量を減らすためには、正しい歯磨きや歯科のクリーニングが効果的です。
毎日の歯磨きを疎かにすると、虫歯菌はあっという間に増殖してしまうため、口腔清掃は生涯を通じてやり続けなければなりません。
歯や歯茎には、食べかす、歯垢、歯石などが極力付着していない状態を保つことが大切です。
糖質は虫歯菌の大好物です。
糖質は、お菓子やジュースはもちろん、様々な食品に含まれているため、それを避けて食事を摂ることは現実的ではありませn。
重要なのは食後に歯を磨く事と、お口の中が糖質にさらされている時間を短くすることで、虫歯菌が増殖しにくい環境を保つことが大切になります。
極稀に、「虫歯の痛みが消えた、歯医者にいかなくても、耐えれば治る」という方がおられますが、虫歯が自然治癒することはまずありません。
たしかに、歯には、「再石灰化」という、少し溶けた歯の表面を修復するはたらきがありますが、痛みを感じるほど進行した虫歯は、再石灰化では修復が追いつかない状態です。
そのため、侵食された部分は歯科治療によって除去し、感染が広がらないようにする処置が必要です。 「虫歯の痛みが消えた」ということは、痛みを感じとる歯の神経が死んでしまっている可能性が高いです。
さらに進行すると、菌が全身へまわり、様々な病気にかかるリスクが上がります。実際に虫歯を放置し、命を落とした人もいますので、歯の病気だと侮ってはいけません。
歯に痛みがあるのにも関わらず、歯医者へ行かない方の大半は、忙しくて時間が作れない、面倒だから行かない、と言いますが、虫歯を放置することのメリットは一つもありません。
手遅れになる前に必ず歯科にいきましょう。
01
歯の表面であるエナメル質が溶け出した状態です。
02
虫歯がエナメル質だけにとどまっている状態で、小さく穴は空いているものの痛みはほぼありません。
03
虫歯が象牙質まで達している状態で、冷たいものに触れるとしみる可能性があります。
04
虫歯が歯の神経まで達している状態で、食事中でなくても強い痛みを感じることがあります。
05
歯冠が失われている状態であり、歯の神経が死んでいる状態です。
C1、C2程度の小さな虫歯は、詰め物(インレー)もしくは被せ物(クラウン)で処置します。 虫歯の部分を除去し、削った後にできた穴を、樹脂や金属、セラミック等の材料で埋めます。
C3のように、重度の虫歯の場合は、歯を大きく削る必要があり、強度を保つために被せ物(クラウン)をする必要があります。虫歯が歯の神経まで達している場合は、感染した部分を除去する治療を行います。
C4は歯冠がほとんど無く、歯の神経だけが残っている状態であり、抜歯を行う可能性が高いです。 抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントといった治療により、なくなった歯を補う必要があります。
虫歯を発生させないためには、虫歯ができにくいお口の環境を保つ必要があります。しかし、自身の歯磨きだけでは汚れを100%落とすことは難しく、その磨き残しが細菌の住処となって虫歯菌が棲息します。
そのため、虫歯になっていないかのちぇっくと、自身では取れない汚れや歯石を摂るため、クリーニングをしてもらう必要があります。
歯の健康を保つためには、どちらか一方が欠けていると、清掃は不十分となります。
また、セフルケアにおけるブラッシングでは、フッ素が含まれた歯磨き粉で歯質を強化することも有効です。
さらに、歯科に通うことで、虫歯の早期発見と早期治療にもつながるます。歯を健康で長持ちさせるためには、セルフケアだけでなく歯科医院でのプロケア・定期検診を受診することが重要です。
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